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ピアノ・ミュージックフェスティバル2024 TOPコンサートレポート


2025年4月29日(火祝)に、「2024年度ピアノ・ミュージックフェスティバル TOPコンサート」を東京・サントリーホール 小ホール(ブルーローズ) にて開催しました。

TOPコンサートは、今回が第三回目の開催となりました。従来のコンクールとは異なり、ご出演者様との対談後に演奏していただくというスタイルで実施しております。


当日は、ご出場者様の想いのこもったすばらしい演奏を披露してくださいました。

改めて、ご出演された皆様おめでとうございます。また、ご来場いただいた皆様にも心から御礼申し上げます。






ピアノ・ミュージックフェスティバル 2024





出演者インタビュー


出演者のみなさまにご出演後、以下の質問を聞いてみました。


①「ファイナル最優秀賞」の受賞者として、審査がないステージで演奏するという、これまでのコンクールとは異なる形式での演奏はいかがでしたか?


②自由曲の選曲理由と、気に入っているところを教えてください。


③自由曲は、あなたのレパートリーに含まれている曲ですか?それとも、新たに挑戦した曲ですか?


④今回は、司会者との対談の後に演奏を始めていただきました。普段と異なる「ゲストをお招きして演奏していただく」という出演スタイルについて、どのような印象をお持ちでしたか?


⑤サントリーホール「ブルーローズ」での演奏はいかがでしたか?




鈴木 伶乃音

(東京・神静代表)


受賞曲

「ロンドンデリー・エア」

自由曲

「Sonatine Ⅰ」


サントリーホール ブルーローズで演奏できることがとてもうれしかったです。

ステージに出る前は緊張しましたが、ステージに出たとたん緊張がなくなり全力で演奏できました。


自由曲の選曲は先生に決めて頂きました。

メロディーがかっこよくて速いところがとてもすきです。


レパートリーに含まれている曲です。


インタビューされるのがおもしろくて楽しかったです。


TOPコンサートの日を楽しみにしていたので演奏することができて、とてもうれしかったです。

また、サントリーホール ブルーローズのピアノは弾きやすかったです。

私の演奏を聴いていただきありがとうございました。






江川 蒼唯

東北・関東信越代表


受賞曲

「クレオパトラの夢」

自由曲

「ISLANDS AZORES」


ファイナルの時と同じで緊張はしませんでしたが、みんなにファイナル最優秀賞者の演奏はすごいなと思ってもらえるように頑張りました。


お父さんにすすめられて弾きました。気に入ってるところは曲調が一曲の中でいろいろ変わるところです。


レパートリーの中の一曲です。昨年のピアノ発表会で弾きました。


うまく喋れるかドキドキしましたが、ちゃんと喋れて良かったです。


サントリーホールのようなすごいホールで弾けて本当に楽しかったです。来年また演奏できるように頑張ります。






梅村 颯来

(西日本ステージ)


受賞曲

「I am」

自由曲

「Friend Like Me」


①コンクールでは同じ部門の方と競う事になるので、みんなどんな音を出すんだろうと気になってしまいますが、TOPコンサートの舞台裏では年齢の近い江川くん兄弟と仲良くおしゃべりすることが出来て嬉しかったです!家族が会場で、友達がYouTube配信で聞いてくれたので張り切って演奏しました。


②コンサートなので、みんなが知っていて自分らしい曲!と思って選曲しました。全体的に陽気でノリの良いリズム感や、コロコロ変わる曲想が楽しくて好きです。半音階で下がってグリッサンドで駆け上がるアレンジが特に気に入っています。


③ここまで来れると思っていなかったので自由曲の準備をしておらず、ファイナル後に新たに挑戦した曲でした。普段3ヶ月程かかる曲を1ヶ月で仕上げないといけなかったので、いつもの3倍頑張りました!それでも僕の好きな曲を演奏できたので充実感でいっぱいです♪


④対談は少し緊張しましたが、「颯来くん」と呼んでくださったり、話しやすく進めてくださったので、おしゃべりも楽しかったです。

こんな演奏スタイルはなかなかないので、スターになったような特別感がありました。


⑤響きが美しく心地よい音で、いつもより上手く弾けたように感じました。周りの友達もサントリーホールの事を知っていたので「そんな所で演奏出来るなんて凄い!」と称賛してくれました。

他の方の素晴らしい演奏にも刺激を受け、もっと上手に弾けるように頑張りたい!と思いました。

貴重な体験をありがとうございました。





江川 巧真

(東北・関東信越)


受賞曲

「マイルストーンズ」

自由曲

「砂白(SABAKU)」


普段から緊張しませんが、TOPコンサートは評価を気にしなくて良い為、心の底から楽しんで演奏できました。


2022年度のTOPコンサートで、友達の古里愛さんが自由曲にご本人が作曲したオリジナルを弾いていました。その演奏に触発されて作曲したのが今回弾いた砂白(SABAKU)です。TOPコンサートで弾こうと決めていました。

この曲はオリジナルなので、テーマ以外はほとんどアドリブで自由に弾けるところがとてもいいです。


自分の曲なのでもちろんレパートリーに含まれている曲です。今回は当日思い付きでブルーローズ⇒ブルー繋がりで映画ブルージャイアントの曲、上原ひろみさんのFIRST NOTEを途中に入れて演奏しました。レパートリーではありませんが、何度も聴いている曲なので遊び心で演奏してみました。


とても楽しかったです。ライブやイベント演奏の時はいつも一人でしゃべっているので、対談はいいなと思いました。もっといろいろお話したかったです。


ブルーローズ、素晴らしいホールでした。最高でした。また来年、もっと良い演奏をここから全国に届けられるように頑張ります。






水澤 優仁

(東日本ステージ)


受賞曲

「カレイドスコープ」

自由曲

「スペクトラム」


受賞者として自分の演奏を聴かれるのはコンクールよりも緊張しました。


早くて激しい部分と綺麗な部分のメリハリがあってかっこいいと思ったので選びました。


今回のコンサートのために新しく挑戦しました。


有名人になった気分でした。


本番では緊張してしまって自分の実力を出し切ることができなくて悔しい思いをしました。

ただ、とても貴重な経験になったと思います。







平居 美香

(東日本ステージ


受賞曲

「ワルソー・コンチェルト」

自由曲

「LIBERTANGO」


ファイナル最優秀賞受賞者としてTOPコンサートに出場出来ると言う喜びと共に、それを上回る、その名に恥じない演奏になるよう準備をしなければという責任を感じ、審査のあるファイナルとはまた違ったプレッシャーがありました。


「ワルソー・コンチェルト」はラフマニノフのコンチェルトを模倣して書かれたクラシック ロマン派色の強い曲調なので、自由曲はカラーも変えて、自分も、聴いてくださる方々にも楽しんでもらえるような曲を演奏したいと思い、タンゴにクラシックとジャズの要素を融合させた、ピアソラの作品の中でも最も親しまれている「リベルタンゴ」を選びました。

一貫してタンゴを感じられるリズムが刻まれているのですが、中間部にそのリズムから解放される瞬間があり、そのダイナミックでカンタービレ、ちょっぴりジャジーなフレーズがたまらなく好きです。


ニコライ・クズネツォフさんアレンジのリベルタンゴは新たに挑戦した曲です。


演奏前の司会者さんとの対談は、どんな風になるのかと未知の世界でしたが、優しくリードしてくださり、緊張しつつも思いのほか楽しく対談させて頂きました。


前半の出演者さんの演奏を、落ち着かない気持ちで客席で聴いていました。後部座席からホール全体を眺めながら聴いていて、こんなに素晴らしいホールとピアノで演奏する機会を頂くことが出来たのに、緊張と心配で頭の中がいっぱいでは勿体なさ過ぎる!と気持ちを振り捨てる瞬間が訪れました。

今日このコンサートを、思う存分楽しみたい!聴いてくださる皆さんにも楽しんで聴いて頂きたい!と強く思い、ピアノと向き合うことが出来ました。

演奏中、ピアノの音の伸び、響きを感じられる瞬間もあり、演奏を無事に終えた後には、ブルーローズで演奏出来た喜びと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。本当にありがとうございました。



 
 
主催:ピアノ・ミュージックフェスティバル運営委員会
後援:ローランド株式会社
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