2024年4月29日(火祝)に、「2023年度ピアノ・ミュージックフェスティバル TOPコンサート」を東京・サントリーホール 小ホール(ブルーローズ) にて開催しました。
TOPコンサートは、ピアノ・ミュージックフェスティバルがリニューアルした際に新設したもので、今回が第二回目の開催となりました。従来のコンクールとは異なり、ご出演者様との対談後に演奏していただくというスタイルで実施いたしました。
当日は、ご出場者様の想いのこもったすばらしい演奏を披露してくださいました。
改めて、ご出演された皆様おめでとうございます。また、ご来場いただいた皆様にも心から御礼申し上げます。
ピアノ・ミュージックフェスティバル 2023
出演者インタビュー
出演者のみなさまにご出演後、以下の質問を聞いてみました。
①「ファイナル最優秀賞」の受賞者として、審査がないステージで演奏するという、これまでのコンクールとは異なる形式での演奏はいかがでしたか?
②自由曲の選曲理由と、気に入っているところを教えてください。
③自由曲は、あなたのレパートリーに含まれている曲ですか?それとも、新たに挑戦した曲ですか?
④今回は、司会者との対談の後に演奏を始めていただきました。普段と異なる「ゲストをお招きして演奏していただく」という出演スタイルについて、どのような印象をお持ちでしたか?
⑤サントリーホール「ブルーローズ」での演奏はいかがでしたか?
本田 紗雪(関東信越)
受賞曲
「スピーチレス」
自由曲
「Jupiter」
①ファイナルの時と同じように、今回もずっとドキドキしていました。
でも「緊張」しかなかったファイナルとは違って、人前での演奏で初めて「楽しい」と思うことができました。とても楽しい時間でした!
②ファイナルの課題曲が上手く弾けなくて落ち込んだ時など、練習の息抜きによく聴いていたのが「ジュピター」です。
私にとって大切な1曲となったこの曲を、コンサートで弾いてみたいと思い選曲しました。
力強いサビの途中で、ほんの少しだけ出てくる流れ星のようなキラキラとした音がお気に入りです。
③新たに挑戦した曲です。1ヶ月で仕上げるのは大変でしたが、今できる精一杯の演奏をみなさんに聴いてもらうことができて本当に良かったです。
④コンサートでの演奏はもちろん、たくさんの人の前で話すという経験も今までなかったので、とにかく緊張しました。緊張しすぎて言葉が出てこなくなってしまったので悔しい気持ちもありますが、とても良い思い出になりました。
⑤他の方の演奏を聴いている時、とても響きがきれいだなと思ったし、私自身も弾いていてとても気持ちがいいなと感じました。またここで弾きたいと心から思いました。
中澤 陽菜(京滋)
受賞曲
「ビューティフル・ストーム」
自由曲
「ティコ・ティコ」
①サントリーホールで演奏できる!!というチャンスを楽しもうと思いました。
コンクールとは違った雰囲気でドキドキしましたが同時にワクワクしながら演奏することができました。
②TOPコンサートというステージで聴いてくださる方も、自分自身も楽しめたらとノリノリの楽しいこの曲を選曲しました。ラテンで歯切れのよい所がお気に入りです。
③新たに挑戦した曲です。以前から気になっていた曲ですが1ヶ月で仕上げるのは大変でした。朝、昼、夜と1時間ずつは練習しました。
④初めての経験で演奏をするより緊張しました。思っている事がきちんと話せなくて心残りです。
普段はおしゃべりなのですが、、、。
⑤自分の音がすごくきれいに響いて耳に返ってきました。弾いていてピアノの音がとても気持ちがよかったです。この様な素敵なホールで演奏させていただいた事は私にとって大きな経験と思い出になりました。ありがとうがとうございました。
磯部 紗希(東海)
受賞曲
「ツィゴイネルワイゼン」
自由曲
「幻想即興曲(遺作)嬰ハ短調Op.66 (パデレフスキ版)」
①今回初めてコンサートに出演し、コンクールとコンサートの違いを実感しました。会場に来てくださった皆様、スタッフの皆様のあたたかい雰囲気の中で演奏ができてとても楽しかったです。
②印象的な出だしから一気に駆け抜けるような速いメロディーと次に始まる静かでゆったりとしたメロディーのどちらも好きです。小さいころから憧れていた曲です。
③3月の上旬にあった教室の発表会で弾いた曲です。発表会の曲を決めたときに、先生と「もしTOPコンサートに参加できることになったら自由曲はこの曲にしよう。」と話していたので、本当に弾くことができて嬉しいです。
④対談は特別な感じがして嬉しかったです。緊張すると思っていたのですが、司会の永井さんが優しくフォローしながらお話ししてくださったので、だんだん楽しくなってきました。リラックスして演奏に臨むことができました。
⑤ブルーローズはピアノの音がよく響き、豪華で素敵なホールでした。弾いていてとても気持ちがよかったです。このような素晴らしいステージで演奏させていただき、ありがとうございました。
吉岡 美夢(中国四国B)
受賞曲
「鮫(エスクアロ)」
自由曲
「I am」
①コンクールの時よりも緊張せず演奏できました。大好きな2曲を楽しんでピアノを弾くことができて嬉しかったです。
②自由曲で演奏した「I am」は小学6年生の時に全国大会という切符を掴むことができた思い出のある曲です。この曲にはアルペジオがたくさんあり、自分の得意分野を発揮することができるところが1番のお気に入りです。
③はい。発表会の時や、友達にリクエストされた時に演奏します。また、自分の中で演奏していて1番楽しい曲なので、これからも「I am」を演奏していきたいと思っています。
④初めは上手く話せるか心配だったのですが、司会者さんのおかげでたのしくトークすることができました。そのため、落ち着いて2曲演奏することができました。
⑤有名なサントリーホールのブルーローズはなかなか演奏できる場所ではないので貴重な体験となりました。この会場でピアノを弾けたことは私の自慢になると思います。
中島 響基(関東信越)
受賞曲
「カレイドスコープ」
自由曲
「Haze」
①審査がないというステージは審査ありのコンクールに比べて気が楽で演奏を楽しめた気がします。
②「カレイドスコープ」はソロと思えない迫力とキレがかっこいいところ、「haze」は綺麗な雰囲気で盛り上がって心を動かされるようなところに惹かれてこの曲を選曲しました。
③新たに挑戦しました。
④自分の演奏に期待されてる感じがしました。
⑤こんな素敵なステージで弾いたことがなかったので貴重な経験をさせていただきました。
村上 岬(北海道)
受賞曲
「ジャイアント・ステップス」
自由曲
「超絶技巧練習曲集より第4番マゼッパ」
①審査がある時も無い時も、楽しむ事を忘れずにステージに上がっているので、今回も自分らしい演奏が出来ました。
②「マゼッパ」は弾いてみたい曲の中の1つで、今の自分なら頑張れば弾けるかなと思い選曲しました。後半の4分の2拍子になった所で手の動きも音数も全てが多く難しく達成感があるので、とても気に入っています。
③新たに挑戦した曲です。TOPコンサートが決まる少し前に挑戦しました。
④インタビューや対談など自分で話すのは得意ではありませんが、司会者の進行が、とても上手で、自然に話せたと思います。
⑤歴史あるホールで演奏出来る喜びと緊張感がある中、難しい曲を最後まで弾ききれるかどうか不安でしたが、最後まで集中して演奏出来て良かったです。
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